盂蘭盆会

二十四節気では「立秋」を迎える頃──、
夕暮れ時には涼風が立ち、ヒグラシの声に秋の気配が漂い始めます。

立秋は、新しい四季の始まりとなる“四立(しりゅう)”のひとつ。
この日から十一月初頭に訪れる「立冬」までが、
暦の上での秋とされています。

旧暦七月十五日の頃に行われる「盂蘭盆会(うらぼんえ)」。
祖霊を迎え入れて供養する伝統行事で、
お盆の呼び名でも親しまれています。

盂蘭盆会は、インドから伝わってきた仏教行事と
日本古来の祖霊信仰が結びついたもの。
「盆と正月」という言葉があるように、正月と並ぶ一年の節目とされ、
家族の健康や繁栄を願う吉事として祝われています。

盂蘭盆会の支度は、地域によってさまざまにあり、
お墓までの道を掃き清める「盆路(ぼんみち)つくり」や、
精霊の依代とされる花を山から摘んで飾る
「盆花(ぼんばな)迎え」など、
古くからの風習が現代にも息づいています。

盆棚には、米や野菜などの収穫物のほか、
盆入りは「迎え団子」、盆明けは「送り団子」と呼ばれる
米粉でつくった団子を供えることも。
心静かにご先祖様に想いを馳せ、
日々の感謝を捧げる大切な期間です。